「大桃さん、これ明日までにやっておいて」

お局様はそう言って私のデスクに書類の山を荒っぽく置きました。

「え……? こ……、こんなに?」

私はその量に驚いて目を丸くします。

「何? 文句あるの?」

「い、いえ……」

「そ。じゃあこの後デートだから、よろしくね♥」

定時間近、私はお局様に大量の仕事を押しつけられてしまいました。しかし気の弱い私は断ることが出来ませんでした。

あ、挨拶が遅れてしまいました。風香です。「大桃」は私の苗字です。初めて私の苗字を明かすのですが、なんだか少し恥ずかしいですね。

さて、今回は私の働いている職場からお送りしています。新型コロナによる緊急事態宣言も解除され、それに伴い私の大好きだったリモートワークも解除されてしまいました。怖い上司、嫌なお局様、取引先の苦手な先方様達とまた顔を合わせないといけなくなり、私は再び地獄のような日々を送っています。

「はぁ……。仕事辞めたい……」

元々どんくさい私は効率よく作業を進めることが出来ず、ただ時間だけが過ぎていきます。

「あの人全然やってない……。勤務中なにやっていたのよ……」

噂ではあのお局様は取引先の若い担当と不倫しているらしいけど、まさかその人とのデートのために仕事を押しつけられた? 私としては珍しく怒りの感情が湧いてきました。

「ん……」

怒りの感情と共に、下腹部に気持ちの良い「あの感覚」が沸いてくるのも感じました。

「コーヒー飲み過ぎちゃったな」

そう。それは「尿意」です。実は私、おしっこを我慢するのが大好きで、限界を超えておもらしをしてしまうのが大大大好きな変態なのです。あ~、おもらし遊びをしてこのストレスを発散したいな……。

私は作業を中断してお手洗いに行こうとしましたが、ふとイケナイ考えが頭をよぎります。

「ここでおもらし遊び……しちゃったら……」

もう22時を過ぎて誰もいないオフィス……。このオフィスでおしがま遊びはしたことはあっても、おもらしは一度もしたことがありません。初めてのオフィスおもらし……。

「最近は忙しさにかまけておもらし遊びもご無沙汰だったし……」

一度妄想が始まってしまうともう止まりません。

それに無理矢理仕事を押しつけられたこの怒りをいつどこにぶつけるの!? それは、いま、ここよ……!

私はお手洗いに行かず、ブラックコーヒーをもう一杯胃の中に流し込み、徐々に強まってくる尿意を楽しみながら作業を再開させました。するとどうでしょう。今まで遅々として進まなかった作業がみるみるうちに進んでいきます。とある研究では、おしっこを我慢しているときは集中力が増すという結果が出ているようですよ。

「ああんっ。おしっこしたい……♥」

その研究結果を証明するように、怒濤の集中力を見せた私。普通だったら朝までかかりそうな仕事は、気がつけば終電前には終わっていました。まさか、これがナオミちゃんが以前体験したという「おしがまモード」なのでしょうか!?

しかし、尿意を感じてからさらに利尿作用の強いコーヒーを飲んで1時間半以上我慢した私の膀胱はすでに決壊寸前。

「お股を……開いたら……出ちゃう♥」

席を立ってトイレに向かってももう間に合わないでしょう。そのくらい私の膀胱は切迫していました。このまま自分の席に座ったままシちゃうのも良いですが、それでは私の気は晴れません!

「あうぅ……。お、お股が……っ!」

限界間近の括約筋はヒクヒクと痙攣をおこします。呼吸は荒くなり脈拍も上がります。脇の下にはじんわりと汗がにじみます。

私は必死で椅子から立ち上がります。その際、お腹に力が入り、圧迫された膀胱から「じょ」とお小水が少量溢れ、パンティを少しだけ濡らしてしまいました。

「あぁっ! まだ……ダメ……!」

私は、お股を両手でギュッと押さえつけ、さらに脚をキュッとクロスさせて、溢れ出ようとする液体を押さえつけます。その身体はプルプルと小刻みに震えています。

「あ……、あそこまで行かないと……っ!」

私はお股を両手で押さえたまま、クロスさせた脚を内股に組み替え、途中で漏れてしまわないよう慎重にゆっくりと移動します。そんな姿勢でかつハイヒールを履いているのも合わさり、足下がおぼつかないですが、転んでしまうと確実に漏れてしまうので、慎重に、慎重に……。

途中何度かチビってしまいましたが何とか堪えて目的の場所へ到着しました。そこはもちろん、憎きお局様の席があるところ。

「ふ……、復讐よ……っ!!」

そうです。みなさんお察しの通り、私はここでおもらしします!

「でも……、まだ……、もう少し、が、我慢……! 我慢しても我慢しても……、おしっこがお股の間から……、勝手に溢れるまで……!」

生理現象とのせめぎ合い。私の尿意はすでに120%を超え、尿道出口のヒクヒクが止まりません。膝をモジモジとすり合わせ、腰をワザといやらしくクネらせてみたり。呼吸は荒くなり、身体はカッカと火照り、体中の汗腺から汗がにじみます。

お股を押さえた両手、そして固く閉じた脚。もはや物理的におしっこをせき止めているだけで、それを外してしまえば一気に決壊してしてしまうでしょう。

しかし、それも長くは続きません。

「あ……、あぁ……っ!」

骨盤筋や尿道、膣がキュウーと収縮しだし、激烈な尿意が私を襲います。

「あっ! ダ、ダメ、出ちゃう、れちゃう♥ イッちゃううううううう!!!」

私は、誰もいないオフィスで喘ぎ声のような淫らな甲高い声を叫びます。

オフィスでおもらし遊び①

次の瞬間、私のお股はドクンドクンと脈を打ったように何回も痙攣し、絶頂を迎えます。それと同時に決壊してしまった尿道から「しゅいいいぃ」と恥ずかしい音を奏でながら我慢に我慢を重ねた液体が溢れます。その液体は、私のお股、それを押さえつけている両手に熱い熱い感触を与えます。溢れ出した液体は止まることを知らずパンティ、ストッキング、スカートを濡らし、ピチャピチャとフロアカーペットを弾いたのちに染みこんでいきます。

頭の中はバチバチとスパークを起こし脳がとろけてしまいそうです。全身は痺れ、力が抜けていきます。それらの強烈な快感に全身が支配され、恍惚の表情を浮かべながら、だらしなくヨダレを垂らします。

「はううぅ……」

オフィスでおもらし遊び②

私は「ピーガズム」をやってしまいました。「ピーガズム」とはおしっこを極限まで我慢することでオーガズムに達することです。いつも働いている職場で、仕事を押しつけられた復讐とはいえ、ピーガズムをするなんて私はなんという変態なんでしょう! 絶頂を迎えてもなおエッチな気分がさらに増した私は、徐々に頭の中が真っ白になっていきます。

「あはっ。うふん♥」

オフィスでおもらし遊び③

ここで、いつもの「陰キャ風香」と、もう一人の人格「エロモード風香」とが入れ替わります。「エロモード風香」は限界おもらしをしたときに短時間だけ現われる人格で、エッチで陽気なキャラに変貌してしまうんです! 実は私、エロモードの時の記憶がほとんど残っていなく、この時の私が何をやったかを覚えていないのです……。いつも犯罪まがいのことをやらかしているので本当に恐ろしいです。

 

◆ ◆ ◆

 

エロモードから目覚めて気がつくと、靴もストッキングもパンティも脱いでいて、右手の指は愛液でドロドロ、もちろん私のお股も愛液でドロドロ……。これは……、エロモードの私は間違いなくオナニーしてましたね……。

職場でおもらし遊びして、それでイッて、さらにオナニーもしちゃうなんて……。冷静になった私にとてつもない背徳感・罪悪感が襲います。

「やばいやばい……。フロアカーペットにめっちゃ染みこんでる……」

復讐とはいえ、これがお局様にバレるとさすがにマズすぎます。私は自分の後始末は後回しにして、バケツに水を汲んで雑巾でフロアカーペットに染みこんだおしっこを拭きます。雑巾に水をたっぷりと含ませそれをフロアカーペットにシミの部分に染みこませ、薄くなったおしっこを固く絞った雑巾で拭き取る……ということを何度も繰り返し、何とかおしっこの匂いはしなくなりました。明日の朝までにこれが乾いてくれてると良いんだけど……。

お手洗いで、濡れたスカートや、脚に残ったおしっこ、靴に溜まったおしっこ、愛液まみれのお股をトイレットペーパーで丁寧に拭きます。自分の後始末が済むと、ビショビショになったストッキングとパンティをビニール袋に詰めバッグに入れると、ノーパンのまま会社を後にします。

会社を出ると、すでに終電の時間を過ぎていました。せっかくなのでノーパンプレイを楽しみながら歩いて帰ろうかと思いましたが、明日も仕事なので仕方なくタクシーで帰りました。

 

◆ ◆ ◆

 

――次の日。

朝一番でフロアカーペットにシミを確認してみましたが、暖房を付けっぱなしにしていたおかげで何とか乾いているようです(セ●ムが来ることがあるのであまりやってはダメですよ!)

しかし、お局様が自分のデスクに着席し、開口一番

「大桃さん、なんか臭わない?」

「え……!? い、いいえ……。全然」

びっくりしすぎて口から心臓が飛び出そうになりました。ちょっとチビッちゃった……。

「そう? ん~、気のせいかな……?」

「き、きっと気のせいですよ……。アハハ……」

……と、何とか昨日の出来事はバレずに済みましたが、オフィスでのおもらし遊びは程々にしておこうと思いました。心臓に悪すぎます。

 

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背景:みんちりえ様( https://min-chi.material.jp/